ビッグ・イシュー日本版 THE BIG ISSUE JAPAN をご存知ですか?
そう、駅前などでホームレスの方が販売している雑誌です。
ワーキング・プアや社会起業家が注目を集める昨今、今回はこの2つのキーワードを満たす「ビッグイシュー」のビジネスモデルについて語ります。
ビッグ・イシューは1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊、有限会社ビッグイシュー日本が運営しています。
目的は、営利追求ではなく、慈善事業でもなく、ホームレスのための自立支援なのです。
NPOで設立することもできますが、事業性に賭けて、“有限会社”を選んだそうです。
事業を大きくし、ホームレスの仕事をたくさんつくることを目的としているのです。
■本のコンテンツは
・ビッグイシューネットワークで日本と世界をクロスする国際雑誌
・若い世代が時代のマイナス条件を踏み台にできる情報雑誌
・映画俳優からホームレスまで、多様な人生雑誌
・意外性を極めるポストエンターテインメント雑誌
となっています。
20~30代前半の人を読者として想定し、若者の立場から社会問題を取り上げ、若者がマイナスの社会的条件を、未来のプラスに転換していけるようなオピニオン誌をめざしているそうです。
■ビジネスモデルは、
ビッグイシュー日本がホームレスの方にはじめに10冊無料提供し、それを路上で定価300円で販売することによりホームレスの方が3000円を手にします。それを元手に1冊あたり140円で仕入れ、300円で販売することにより160円を得るという仕組みです。
※2007年9月までは定価は200円で販売していましたが、現在300円となっています。
この事業は、発行元とホームレスに対して利益がでているのでしょうか。
発刊当初、ビッグイシュー日本は100%失敗するといわれていたそうです。
日本では、
1.若者の活字離れ、
2.雑誌の路上販売文化がない、
3.優れた無料誌が多く有料では買ってもらえない、
4.ホームレスからは買わない、
という四重苦があるからです。
発行部数は、現在約3万5千部。(WikiPedia)
ホームレス販売の雑誌「ビッグイシュー」、創刊3年で販売員が6倍に。(2006年8月)
によると、
本来の目的である自立に関しては、ビッグイシューの販売員から別の仕事に就けたのは約30人程度。これでは目的を達成しているとは言い難い。そして、もっと深刻なのが、発行所の「ビッグイシュー日本」が3200万円という累積赤字を抱えているということ。約4万部まで伸びた販売部数も、近ごろでは約3万部まで落ち込んでいるのだ。
事業としては、厳しいようです。
私も85号を購入しました。
読んでみた感想は、全36ページと薄く、ミュージシャンの情報が多く掲載されていることもあり、少々もの足りないように感じました。ただ、慈善事業に関する記事はとても興味深く読むことができました。
若者向けフリーペーパーにR-25があり、どうしても比較してしまいます。
正直なところ、若者向けビジネス誌という視点では、R25の方が充実した内容だと思います。
ホームレス自立化支援という目的で雑誌を発行していることについては、とても共感しています。
しかし、ターゲットとコンテンツがミスマッチのように感じます。
もう一度しっかりとターゲットを定め、ターゲットに合致したコンテンツを掲載すればもう少し発行部数が増えると思います。
ここで提案です。
ビッグイシューのコンテンツを一般公募してはどうでしょうか?
良質のビジネスネタを惜しみなくブログに公開している人がたくさんいるのだから、フリーでビッグイシューに記事を提供したいと考えている人はたくさんいると思います。
読者参加型にするのです。
アルファーブロガーならぬ、アルファービッグイシュアーなどが現われれば、定期購買する人も増えるでしょう。
また、ボランティアで編集を手伝ってくれる人も増えるのではないでしょうか?
他には、紙媒体を止めWeb上でコンテンツを公開し、ホームレスの方に収入が入る仕組みを作る。
これは、しっかりとビジネスモデルを考える必要があるので、いい案が思いついたときに記述します。
色々と言いたい事を記述しましたが、
・興味を持っているがなんとなく買ったことがない人、
・社会起業家(ソーシャルアントレプレナー)に興味を持っている人
などは、1度は手にとってみて購入するというプロセスを経てみるのも良いものだと思います。
その時に、ホームレスの方に、ひとこと、ふたこと話かけてみることで、また違った印象を持つことになるでしょう。
自立支援事業を、そして自分自身が自立の手助けをしているということを実感するとともに、雑誌の内容やビジネスモデルについても興味抱くようになることと思います。




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