headermask image

header image

論理的に話す方法

自分の意見を正しく相手に伝え、納得していただくためには「論理的に話す方法」を身につける必要があります。
特に、知識を提供する職業に就いている人には必須の作法といえるでしょう。

今回は、「論理的に話す方法」のポイントを
論理的に話す方法―説得力が倍増するワークブック
から抜粋してみました。

1.発言の形式
(1)アーギュメント
 数個の前提と結論からなる文章・発言を指す。
(2)ステイトメント
 結論のみを述べる文章・発言を指す。


2.形式の構造
(1)前提(根拠)
 前提は真実(真実である可能性が高いもの)でなければならない
 (A)明言されている前提
 (B)隠れた前提
   ■事実に関するもの
   ■価値判断に関するもの
   ■言葉の定義に関するもの
(2)インファランス
 前提と結論をつないでいる、言葉上に現れていないもの
 (A)ディダクション
   ■演繹、推論
    例)AはBである。BはCである。ゆえにAはCである。
 (B)インダクション
   いくつかの例から一般論を述べるため、論理的には正しくない。
   可能性の高さがポイントである。
   ■帰納
    例)これまでのところ、AはBだった。たぶんAはどれもBなのだろう
   ■推測
    例)AはBである。CはBである。だからCはたぶんAだろう
   ■その他
(3)結論


3.論理的に話すためのポイント
(1)単なるステイトメントの形式で発言しない
(2)アーギュメントの形式で話す=根拠(前提)をあきらかにして結論を述べる
(3)前提は真実(真実である可能性が高いもの)でなければならない
(4)「強い」アーギュメントとは「信頼性が高い」と人に感じさせるアーギュメント
(5)言外の意味に注意する
   自分の発言が聞き手にどう理解されるかについて常に注意を払う
(6)対立概念を想起させる語に注意する
   長い脚は美しい-長くない脚は?
(7)あいまいな表現は避ける
   常識から「どういえるか」は論理的に正しいか否かとは別である


4.論理的に反論するためのポイント
(1)発言の結論に対して反論する
(2)「一般的にどう考えられているから正しい」と述べるのでは、論理的な反論(発言)にならない
(3)インファランスの間違ったアーギュメントに注意する
 (A)個人攻撃
 (B)エキスパートの意見の誤用
 (C)循環論法
 (D)立証責任の転嫁
 (E)誤った二者択一を迫る
 (F)類比の間違い
 (G)早まった一般化
 (H)原因と結果の取り違え
 (I)内容の矛盾
 (J)多義表現
 (K)感情のこもった語の使用


5.聴衆に向かって話すときのポイント
(1)自信をもって話すこと
(2)適切な服装であること
(3)熱意を示すこと
(4)聞いている人々を見ていること
(5)表情や身振りやしぐさを自然にすること
(6)聴衆の反応に応じて話の述べかたを変えること


6.説得
 説得は、聞き手の自由意志で納得させたり考え方を変えさせる試み
(1)論理的に説く方法
(2)聞き手の感情に訴える方法
(3)話し手に対する信頼感を確立する方法


7.プロパガンダ
 プロパガンダは、聞き手に考えさせずに、自分の考えを聞き手に受け入れさせようとする試み
(1)論理的につながっていない事柄を、つながっているかのように見せる
(2)ほかのだれもがそれをしている、と述べる。
(3)強い否定的な感情を聞き手に呼び起こすことを意図した語を使う
(4)ごく一部の情報のみを伝え、聞き手が受ける印象を歪めさせる




出版されてから10年ほどが経っている古い本ですが、論理学に基づき日常生活で論理を活用できる方法を説いた本書は、時代を経ても褪せることはありません。
当ブログの本文には、ポイントしか掲載しておらず分かり難いところがありますので、興味を持った方は手にとって見てください。
演習問題も掲載されており、手ごわいところもありますが、ビジネスマンには必須の作法だと思っています。


今まで見てきたように、相手を説得するためには論理的に話す以外にも方法があり、言い換えれば論理的に話すだけでは相手を動かすことはできないとも言えます。
論理的に話す方法を基礎として、さらに自分を磨く必要があるのです。

Post a Comment

Your email is never published nor shared.