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NHK チェンジメーカー第1回 ケニア・ミツバチで農村をチェンジ

昨今、社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)が注目を浴びています。
社会起業家とは、
社会変革(Social change)の担い手(チェンジメーカー)として、社会の課題を、事業により解決する人のことを言う。社会問題を認識し、社会変革を起こすために、ベンチャー企業を創造、組織化、経営するために、起業という手法を採るものを指す。
Wikipediaより


6月3日にNHKにて
チェンジメーカー CHANGE MAKER 第一回「ケニア・ミツバチで農村をチェンジ!」
が放映されました。

ファルーク・ジワさん(34歳、インド系ケニア人)がケニアで農村をチェンジした話です。
ファルークさんの父はビジネスマンということもあり、裕福な家庭に育ちました。
高校生のときに、ボランティアで明日の食べ物すら手に入らない人々を目の当りにしたことから、マハトマ・ガンディーの本を読み漁り、これらの本から大きな影響を受けたそうです。またその頃、ベジタリアンになることを決心しました。
そんなファルークさんが、貧困をなくすために新たな仕組みを考えることになります。

ケニアでは以下の問題を抱えており、1日1ドル以下で生活をするという貧困から抜け出せずにいる人々が大勢います。
・干ばつで飢餓が起こりやすい
・土地が痩せていて、野菜を販売するほど収穫することは困難である
・乳牛の購入は高価で困難である

ファルークさんが掲げたコンセプトとして、以下の点が挙げられます。
・農村が豊かになるには、農民の自立が必要である
・援助慣れした農民、すなわち、援助により物品をもらうことに慣れている農民の尊厳を取り返す
・「人に魚をあげると1日だけ、捕り方を教えると一生食べていける」という考えを尊重した

援助ではなく、ビジネスで農民の尊厳を取り戻すことを考えたのです。

ビジネスモデルを作るときに考慮した点、気づいた点は以下のものが挙げられます。
・低コストで始めることができる
・炭焼きは、森林破壊につながってしまう
・ケニアには国産ハチミツがなく、輸入品ばかりである


ファルークさんが考えたビジネスモデル(ビジネスの仕組み)

1.ミツバチの巣箱を6000円で販売し、農民はローンで購入する。
2.農民が巣箱を利用して蜂蜜を作る
3.農民は蜜が付いた巣箱を採集センターへ運ぶ
4.採集センターで分離機を使用して蜂蜜を抽出、センターが蜂蜜を全て買い取る。このとき、農民は売上の25%をローン返済する。年に3~4回蜜を取ることができる。

この「農民一人ひとりが社長」という仕組みにより、年収の半分以上をハチミツで楽に稼ぐことが出来るようになりました。
子供の教育費にあてることにより、子供達に夢を与えることができるようにもなりました。

導入時には、大きな壁もあったそうです。
1.当初、丸太で作成した巣箱は高い木の上に設置する必要があり、女性の使用は困難であった。
2.ケニアでは、年長者を尊敬する風潮があり、当時23歳という若いファルークさんの案に農民はのってこなかった

これらの問題の解決策として、以下のことを行いました。
1.巣箱に、現在の利点が詰まっているラングストロス式を使用し、使い勝手を改善し女性も使用できるようにした。
2.男性は出稼ぎに行ってしまうため、女性に夜の間に行なってもらうようにした
3.地域NGOにも協力を依頼した

また、営業として、ファルークさんはスーパー等に売り歩きました。

農民はファルークさんの人柄を
・人間味がある
・良く話を聞いてくれる
・農民と利益の両方を考えている
と評価しています。

最近は、ハチミツの小さなパッケージも作り、農民自身にも食べてもらうようにしているそうです。
また、農民たちはもっと収入を得たいと自ら巣箱を改良して、コストは1/15、収穫量は15倍という巣箱を作っています。そして、そこで得た利益で乳牛を買い、牛乳を売りたいそうです。
農民自らがアイデアを出し、新しいことを考え始めたそうです。

ファルークさんから、日本のみんなへのメッセージとして、
「新しい技術や発明はいらない。目の前にあるものを新しい方法で使おう」
ということでした。

以上、番組の概要です。


この番組で特に重要だと感じたことは、「農民一人ひとりが社長」という仕組みです。
物品を与える援助ではなく、農民が自分達の手でビジネスを回していく仕組みを作ることが最も大切なのです。
また、社会起業家は、幾多の困難に遭遇しても、それを一つずつ解決し、夢を達成するまであきらめないことが大切だということも、改めて気づかされます。


私はビジネスコンサルタントですが、事業領域として地域や経済レベル等は考えていません。先進国であろうと発展途上国であろうと、人々を幸せにする仕組みを導入していきたいと考えています。

現状を変えたいと思ったときに、より良くするための手法は常に同じなので、環境分析をしっかり行うことにより、外部環境の違いにより事業領域を狭める必要はないと考えています。

問題解決手法
・現状を分析する
・本質的な問題を洗い出す
・目標を設定する
・解決すべき課題を洗い出す
・実現可能な解決策を考える
・スケジュールを立てる
・スケジュール通りに実行する
・計画と実行結果の差異を分析し、再計画し、再実行し、目標達成まで繰り返す

ファルークさんも言われていましたが、「新しい技術や発明よりも、既存のモノを新しい方法で使う」という考えは、非常に大切だと思っています。
これは、まさしくアイデアの概念そのものなのです。

問題解決力とアイデアによる発想により、世の中の様々問題を解決していくことができると考えています。
そしてこれこそが、私自身が取り組んでいることで、今後も力を入れていきたいと考えている分野です。

参考になる関連サイトです。
チェンジメーカー~社会起業家が世の中を変える

社会起業家(ソーシャルアントレプレナー)、チェンジメーカーに興味を持ち、まだ以下の本を読んでいない方は、ぜひご購読ください。

渡邊 奈々 ¥ 1,680

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バイクの魅力 大型自動二輪免許の取得

5月に普通自動二輪と大型自動二輪の免許を取得しました。
これで、年初に掲げた今年の目標を一つ達成したことになります。

バイク(オートバイ)の免許取得のきっかけは、ラオスでの11ヶ月間の生活を通して必要性を感じたことにあります。

ラオスには鉄道がないことから、バス、トゥクトゥク(三輪タクシー)、自転車などが手軽に使える移動手段となります。
バスは長距離移動には便利ですが、中間距離の目的地(10km程)へ行くために使用するには使い勝手が悪いといえます。ピンポイントで目的地に到着できないケースが多いからです。
トゥクトゥクは、中間距離の目的地に行くには便利ですが、頻繁に使うとコストも高くなってしまいます。
自転車は短距離の目的地への移動にはとても便利ですが、中間距離の目的地に行くには容易ではありません。とくに、炎天下での自転車の長時間の使用は過酷なものになります。

そこで、中間距離の目的地への移動をスムーズに行なうために、バイクが非常に有用な乗り物になるのです。また、二人乗りも苦にならない点は、自転車と比較して大きなメリットといえるでしょう。

これらは、ラオスに限らず多くの開発途上国にあてはまることだと思います。
今後、開発途上国で働く機会を多くしたいと考えていることから、ぜひバイクの免許を取得したいと思った次第です。

このように、当初はバイクを単なる移動の手段と考えていました。
しかし、免許取得の過程で、その考えは覆されることになります。

どういうことかというと、「バイクの運転は非常に楽しい」ということに気づいたのです。

左手でクラッチ、右手でアクセルと前輪ブレーキを操作し、左足でギア、右足で後輪ブレーキを操作します。オートマ自動車に慣れてしまうと、これらの操作を煩雑に感じてしまいますが、自らが機械を操縦しているという感覚を持てて楽しくなります。
また、バイクの車体は自動車と比較して軽いことから、加減速を行いやすく、コーナーでは車体と自分の体を傾けなければないことから、車体と一体になって走っている感覚を得られます。地上という平面を走るというよりも、空間の3次元を飛んでいる感覚を得られるのです。
バイクは自動車とは全く異なる乗り物なのです。

自動車の世界では、ハイブリッド車や電気自動車が台頭しつつあり、走る楽しみというよりも、単に移動するための道具としての側面をますます強めていくことは容易に想像できます。

バイクは、自由に世界を駆け巡りたいという本能に少しだけ触れられるような素晴らしい乗り物だと思っています。

将来、バイクで世界一周に挑戦したいなどの夢も持ち始めました。

今までバイクに乗ることなど選択肢になかった人も、ぜひ一度免許取得を考えてみてはいかがですか?

2009年 謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。
今年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。

昨年6月から更新していません。
理由は、ブログを書くよりも優先したいことがあるからです。
しかし、ブログで自分の意見を発信することはとても大切なことだと考えているので、できるだけ更新したいと思っています。

年末年始は、ラオス北部を一人旅していました。山岳民族の村へいきなり民泊し、とても良い経験ができました。別の機会で紹介したいと思います。

また、本年はラオス在住中ということもあり年賀状の作成は行いませんでした。
ご送付くださった方、ありがとうございます。今現在確認は取れていませんが、確認取れ次第何かしらの形でご返信したいと考えております。


昨年と同様、年初に今年の抱負と目標を述べさせていただきます。

<抱負>

■常に物事を多面的に見るようにし、柔軟な発想と豊富なアイデアを出せるようにする
■芸術に触れる機会を増やし、感性を磨く
■新しい分野に飛び込む勇気を持ち、無理目なことも継続してみる。
 おのずと結果が付いてくるはず。
■体力維持に努める。

これらは、昨年と同じです。
自分に言い聞かせるためにも、再度書いてみました。

<今年の目標>

1.ITスキルの向上

■情報処理技術者試験ITストラテジスト取得
ITストラテジストは、情報処理技術者試験の最上位資格として位置付けられています。
ITを軸としたビジネスコンサルタントを名乗る以上、押さえておきたい資格の一つです。
年に1度しか受験することができないことから仕事との兼ね合いが懸念されますが、ぜひとも取得したいと考えています。

2.英語力向上

■ビジネス英語力向上
より実践的な英語力を身につけたいと考えています。
目標は、CNNやBCC等のニュースをきっちりと把握でき、英語のWEBサイトから情報収集を躊躇なく行えるようになることです。

3.国際感覚を身につける

■地理、世界史、経済等の教養を深める
グローバル化が進んでいる昨今、日本国内のみを見て意思決定を行うと進むべき方向を大きく誤る可能性が高まります。
経済活動はすべての国々がダイレクトにつながっていることから、国際的な視点は非常に重要だと考えています。
また、経済を考える上で、各国の地理(空間軸)、歴史(時間軸)は詳しいことに越したことはありません。また、外国人に日本について説明するときに自信を持って説明できることは重要なことだと思います。
興味を持った所から少しずつ教養を深めていきたいと考えています。

4.趣味の世界

■大型自動二輪免許取得 (追記:2009年5月25日達成)
今までにバイクでは原付しか運転したことがありませんが、開発途上国で働いていると自動二輪の魅力を強く感じるようになりました。
ドゥカティ、ハーレー、BMWなど魅力的なバイクは所有欲を駆り立てますが、そこはぐっと我慢して必要な時にその都度調達して活用するスタンスを取りたいと考えています。


今年は少々欲張り過ぎですが、すべて達成できるように頑張ります。

今年の干支は丑年。
一歩ずつ確実に前進し、時には闘牛の如く力強く行動する


本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

ベンチャー企業の経営危機データベース

ベンチャー企業の失敗談を集めた経済産業省のベンチャー企業の経営危機データベースに、注目が集まっています。

ベンチャー企業の経営危機データベース~83社に学ぶつまずきの教訓~

ベンチャー企業の経営者へのインタビューから実体験に基づいた失敗談をデータベース化したもであり、過去の事例からは学ぶべき点も凝縮されています。業種、成長ステージ、失敗の結果、失敗の原因ごとに検索もでき、図表を多用したビジュアル的な構成になっていることから読みやすい点もお勧めです。

ベンチャー経営者にかかわらず、企業経営者、起業家予備軍、コンサルタントにとっても非常に有益なサイトであり、参考にしない手はありません。

失敗学の権威として知られる工学院大学教授の畑村洋太郎氏の提唱により実現しました。

<関連図書>

畑村 洋太郎 ¥ 1,680



<参考サイト>
ベンチャー経営の「失敗談」データベース、経産省が公開 リアルな声、足で稼ぐ

*

インターネットの発達とともに知識の共有化が進み、今後もこのようなデータベースは増えていくことでしょう。
今後のビジネスは、コモディティ化した知識を前提として、さらに上の次元での経営管理が求められるようになりますが、知識と同時に「経験に裏付けられた直観」も重要な要素の一つだと思います。
文書からだけではなく、様々な経験を積むことが何よりも重要だと思っています。

「議論」よりも「物語」

昨今、「議論」よりも「物語」の重要性が取り上げられています。

「理性的な能力はこれ(物語)に依存している。物語は将来を見通し、予測し、計画を立て、説明するために最も大切な方法である。・・・私たちの経験や知識、思考の大部分は物語という形で構成されているのだ」
(認知科学者 マーク・ターナー)

観念的に言えば、人間は論理を理解するようにできていない。人間は物語を理解するようにできているのだ。」
(認知科学者 ロジャー・C・シャンク)

ポイントだけを箇条書きにしたものの方がシンプルで分かりやすいという面もありますが、全てが関連づいて1つのストーリーになっている方が理解し記憶しやすいということでしょう。

私は子供の頃から「物語」より「図鑑」を好んでいたので、多くの物語は読んでいませんが、最近読むようにしています。

そこで読んだ本がこれです。



ジェイク・ジリアンという少年が、小人達と一緒に奪われた魔法のランタンを探しに行く途中で様々な困難に出くわし、そこで得た教訓を身につけていくというストーリーです。

7つのリーダーシップに関する教訓を箇条書きにすると、以下のようになります。

・賢明に生きたければ 相手の立場に身を置け

・リーダーシップとは、都合の良さではなく、決断に従い、行動することである

・リーダーというのは、自分を改善し続けることに一生を捧げる勇気を持つ者である

・我々が手に入れているものは 結局は自らが望んだものである

・あなたの聞き方があなたにとっての現実を形成する

・人の行いにはそれなりの理由がある 許し、過去を水に流すことが大切である

・我々の最大の恐れは、十分な力を持っていないことではなく、自分の計り知れない力を知らないでいることである


伝えたいことを物語にして伝えるという能力が求められると思っています。特に、異なる文化で生きている人同士がコミュニケーションを取るときには、理論だけではなく「物語」という概念も重要ですね。

中小企業診断士とPMPとIT

中小企業診断士とPMPとITの関連について話します。

中小企業診断士は経営コンサルタントの資格として、以下の3点が主な貢献領域だと考えています。

1.戦略の立案
現状分析(外部環境、内部環境)
問題の把握
目標の設定
課題の設定
実現可能な解決策の立案
スケジューリング

2.オペレーションのアドバイス
業務知識を活かして現場のオペレーションについてアドバイスする。
業務とは、財務・管理会計、人事労務、仕入在庫、販売・マーケティング、生産、店舗施設管理、情報化等を示しています。

3.よろず相談
経営およびその他もろもろの相談に応える。

コンサルタントということで、実際に自分が経営の現場に入ってプロジェクトを推進するという視点はとても薄くなっています。

市場の成熟化とともに、新たなビジネスや新製品を次々と立ち上げる必要が生じてきており、また国際的な視点も視野にいれなくてならなくなってきた昨今、プロジェクトマネジメントのノウハウについても経験・知識ともに必要になってきていると考えています。

そこでPMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)の視点が必要になってきます。PMPの貢献領域は、以下の2点と考えています。

1.プロジェクトマネジメントの実行
有期性、独自性を持つプロジェクトをマネジメントし目標を達成する。
これは、現状とビジネス戦略とのギャップを埋めるためのプロジェクトをマネジメントするということで、定常業務(事業の永続)に加えて重要な要素となっています。

2.国際的な知識ベースの活用
PMIのPMBOKガイドは、プロジェクトマネジメントに関する世界の事実上の標準であり、産業の枠を超えて利用されている汎用的な知識体系ガイドです。この知識をプロジェクトメンバー内で共有することは、コミュニケーションの促進を促し、プロジェクトの成功率を高める効果があると考えています。

つまり、中小企業診断士とPMPの双方の貢献領域により、ビジネスでの戦略の立案、実行、オペレーションまでの総合的な知識を整理することができるのです。

中小企業診断協会のバッジ(左)とPMPのバッジ(右)
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私のバックボーンはシステムエンジニアということもあり、ビジネスにITを最大限活用し、システマチックな経営とWebによるグローバル活動に対応したいと考えています。

また、私が最も重視している左脳的な論理的な思考と右脳的な感性による思考の両立を図り、世の中に本当に必要とされているシステム(ビジネス、その他の仕組み)を構築していきたいと考えています。

今年の課題は、国際ビジネスとコミュニケーション能力の向上を掲げています。
自分の目標と仕事が合致していて、とてもやりがいを感じている今日この頃です。

人生の目標と制約条件

やりたいこと、やるべきことを明確に「目標」という形にして示さないと、ただ時間が過ぎて行くだけで時間を浪費してしまいます。
みなさんは、人生の目標を立てていますか?
立てているならば、それはいくつ立てていますか?

人生の100のリストのなかで、ロバート・ハリスが自らの100のリストを作成しています。

・ファッション・モデルと付き合う
・1000冊の本を読む
・アマゾン川をイカダで下る
・イルカと泳ぐ
・原宿に自分のサロンを作る
・ギャンブルでメシを喰う
・映画を5000本観る
・エベレストを間近に拝む
・ヒッピーになる
・南の島で放浪者たちの集うバーを開く
・武道の黒帯を取る
・モロッコでポール・ボウルズの短編を読む
・結婚する
・映画で殺し屋を演じる
・自伝を書く
・パリの「シェイクスピア・アンド・カンパニー」とサンフランシスコの「シティ・ライツ・ブックス」で本を買う
・ギリシャの島で小説を書く
・人妻と恋をする
・ZEN寺で修行する
・バックギャモンの世界チャンピオンになる
・貨物船に乗って「ロード・ジム」を読む
・阿片窟で一夜を過ごす
・コルレオーネ村に代わって、「ニュー・シネマパラダイス」村を訪ねる
・セラピーを受ける
・ブックショップを開く
・娼婦と恋をする
・画廊を経営する
・世界のすべての国と地域へ旅をする
・氷河のオンザロックを飲む
・ラジオの番組を持つ
・砂漠の朝焼けを見る
・刑務所に入る
・離婚する
・映画を製作する
・男と恋をする
・自分の家を持つ
・親父より有名になる
・子供を持つ
・ヌードモデルになる
・半生を旅人として生きる
・作家、画家、ロックスター、映画俳優たちと対談する
・旅人を主人公にした小説を書く
・100のリストの本を書く


このリストを眺めるだけで、ワクワクしてきます。
欲望剥きだしですが、これこそが自由に生きているという気がします。


私自身、100のリストを作成しているわけではありませんが、近々作成しようと考えています。
人生100のリストを作成するときに懸念されるのが、人生の制約条件です。人は知らず知らずのうちに、自分の人生に対する制約条件を設けてしまいます。しかし、その制約条件は本当に制約条件なのか、自分で制約条件だと思い込んでいるだけではないのか、もう一度見つめ直してみる必要がありますね。

ヒューマン2.0のルール

技術の進歩スピードが加速し、ビジネスの盛衰サイクルが速まっている昨今、人間の働き方も変化しているといわれています。

シリコンバレーという変化の激しい環境で働いている渡辺千賀さんの本から、特に参考になる点を抜粋しました。
ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)


シリコンバレーを泳いでいくためのルール

1.仕事のルール
(1)自分と異なる人を受け入れる
異質なものを掛け合わせると、より優れた解に達する。また、異質なもの同士の中から、思いがけない新しいアイデアが出てくる

(2)大事な情報はソースに当たる
インターネット時代は、世界から情報が奔流のように入る時代。本当に大事な情報は、その出元に直接当たって入手すると思いがけない事実が判明することがある。

(3)オープンソースな人になる
公開してよい情報はどんどん開示する。一生懸命調べて、知恵を絞って書き続ければいろいろな人が見てくれる。自分の知識を広げてくれるよなコメントをもらえることもある。そのやり取りを通じて、自分の知識と知恵が一層深まっていく。

(4)多くを期待される場に自分を置く
期待されるとついつい奮起してしまうのが人間。「その人の現状の能力を凌駕する目標」を「ストレッチ・ゴール」というが、ストレッチゴールを与えてくれる場に自分を持っていくように努力すべし。

(5)英語を身につける
英語さえできればインターネットを通じて入手できる情報量がものすごく多くなる。

2.転職のルール
(1)理論上の「本当の自分」を探さない
「本当にやりたいことのために、大きな変化を一気に起こす」のは大失敗につながる。

(2)時にはあきらめる
「逆立ちしても解決できない問題」は自分の能力を超えている問題。つまり、その問題を解決するに当たり、自分は無能。無能な自分が残るのは、自分もつらい、周りもつらい。良いことがない。

(3)どれほどムカついても鉛筆をバキッと折らない
仕事は円満に辞める。評判は一生ついて回る。

3.なるべく楽にやっていくためのルール
(1)体力を身につける(または無駄なパワーを極力惜しむ)
体力がないと、ここ一番でぐっと考えを深める時に集中力が続かない。

(2)文句を言わない
グチを言うかわりに「不快パワー」を充電させて、本質的な変革を起こそう。

4.人生のハッピーを最大化する
人の自由とは、「仕事をしていない時間の自由」+「仕事をしている時間の自由」
「仕事をしていない時間の自由」を最大化するには、「最も時間単価が高い仕事」をするべき。
「仕事をしている時間の自由」は、「どんな仕事をするか」などを考慮する。

5.人生のリスクを楽しむためのルール
(1)ラッキーになる
「ラッキーなふりをする」のが鉄則。また、ちょっとフワフワしていることで、チャンスを投げかけてくれることがある。

(2)波に乗る(おっちょこちょいな人になる)
どんなすばらしいことでも時機を逸したら決して上手くいかない。なんでこんなのが、と思われることも時流に乗れば思いがけなく大成功する。

(3)直感を大事にする
「脳神経学で近年明らかになってきているのが、「人間にはロジックより感情のほうが深く・速くモノがわかることがある」ということ。

6.サバイバルのルール
(1)現実をありのままに認識する
サバイバルに一番大切なのは、「自分のいる場所を、あるがままに受け止める」ことだという。遭難者がどんどん危機の深みにはまるのは、道を見失って迷ったときに「こんなはずではなかった」と、「予定されていたあるべき自分の姿」と「現実の自分の姿」のギャップに惑乱、むやみに動き回って「予定されていた自分の姿」に戻ろうとするから。

渡辺 千賀 ¥ 735


2006年12月に出版された本ですが、今回改めて読み直してみました。
今回このブログに記述したルールについては、定期的に読んでチェックしようと考えています。

最強のスーツケース

私は物持ちがとても良いです。
例えば、腕時計はOMEGAのseamasterを17年間使用していて、眼鏡は999.9を5年程使用、鞄はTUMIを5年程使用しています。なぜ物持ちが良いのかというと、購入する際にこだわりを持ち、購入したら壊れるまで使用するからです。

こだわりの点は、
・機能性(使いやすい、軽いなど)
・耐久性
・デザイン
・ブランド
・価格

丈夫でもデザインに飽きがくると買い換えてしまいますし、デザインがよくても機能性が低いと使いにくく、耐久性が低いとすぐに壊れてしまいます。ブランドものは所有欲を満たしますが、いくら良い製品だからといっても、価格が高すぎては手がでません。これらを総合的に考慮して、お気に入りのモノを購入しています。

このようなことにこだわりを持っている私ですが、今回スーツケースを購入することになり
「最強のスーツケース」
を選んでみました。

最強のスーツケースのイメージですが、

ジープのトランクに載せてアフリカを走破する。強い日差し、豪雨にも耐え、中身を完全に保護してくれる。人為的な攻撃からも強さを見せる金庫のような役割も果す。

そんなスーツケースが最強なのではないかと考えています。

必要な要素は、前述したこだわりの点と一致すると考えます。

候補に挙がるのが
非常に耐久性に優れたZERO HALLIBURTON(ゼロハリバートン)のジュラルミンスーツケース。
1969年、NASAのアポロ11号で月の石を持ち帰ったといわれているケースです。中身を完全に保護する密閉性、強度、耐久性を備えています。
しかし、弱点として重すぎるということがいえます。重いという点は、自分を鍛えることによって克服できると考えていましたが、他に制約条件がありました。飛行機へ持ち込みできる重量制限があり、エコノミークラスだと20kgが目安になります。ZEROの大きなスーツケースは10kg程もあるため、運べる荷物が少なくなり、機能性に欠けるといえます。


次に、軽さにこだわる際に候補に挙がるのが、RIMOWA(リモワ)のSALSA(サルサ)シリーズ。
ポリカーボネイトで作られたケースは、酸性雨や紫外線などの外敵に対する耐久性が高い。大きなものでも重量は5kg程と非常に軽いのです。
しかし、刃物で容易に壊されてしまうのではないかと思います。


次に、デザインでいえばグローブ・トロッター(GLOBE-TROTTER)が候補に挙がります。ヴァルカン・ファイバーと呼ばれる特殊な素材を使用し、軽さと弾力性を備え、頑強。巨大な象が乗っても、たわみはしても壊れないといわれています。
欠点として、密閉性が低いといえるでしょう。豪雨にさらされると雨水が容易に鞄の中に入ってきそうです。また、ヨーロッパあたりをおしゃれに旅行するには相応しいと思いますが、アフリカのサバンナあたりに持っていくイメージは湧きませんね。


最終的に私が選択したのはRIMOWA(リモワ)のCLASSIC FLIGHTシリーズです。
ジュラルミンでできていますが非常に軽く、5kg程の重量です。シンプルで耐久性があり、デザイン、ブランドとも満足のいく一品です。
RIMOWAのスーツケースには多くのラインがありますが、シンプルで飽きの来ないクラシックシリーズを選びました。
クラシックシリーズは、フレーム部分にゴムパッキンを使用していないため、密封性には多少難があると思いますが、重要な荷物には、中で小分けをして防塵防水袋を使用すれば克服できると考えています。
ジュラルミンケースとはいえ、ZEROとは比較にならないほど軽い分薄いのですが、大切に一生使用したいと考えています。

熱帯地域への長期滞在 予防接種等について

熱帯モンスーン気候の地域、具体的にはラオスのビエンチャンへ1年弱程仕事で滞在することが決まりました。
仕事内容等は別途ご紹介するとして、今回は予防接種について記述いたします。

熱帯地域へ長期滞在するということは、熱帯地方特有の病気にかかるリスクにさらされることから、事前に知識を得ておく必要があります。

このサイトに海外渡航者向けの注意事項等がまとめられています。
FORTH 海外旅行者のための感染症情報 厚生労働省検疫所

滞在する地域により、予防接種の種類の目安が異なります。
海外渡航と予防接種

東南アジアでは、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、日本脳炎、麻疹が推奨されています。
私は都市部への滞在なので、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病のワクチンを接種してきました。

狂犬病の予防接種を受けられる医療機関は限られているので、予めこのページで探すと良いでしょう。
予防接種機関情報

これらのワクチンは、2度、3度と受けないと抗体ができないことから、数回通院する必要があります。熱帯地方へ長期滞在される方は、それぞれの病院で方針が異なると思いますので、相談も兼ねて病院とコンタクトをとってください。私の場合は、1度に4つのワクチンを接種しました。ちなみに、健康保険は利きません。


これらのページを読んでいると、熱帯地方の病気は怖いなとつくづく感じます。
海外渡航と予防接種
病気予防について

狂犬病が発病すると100%死亡するそうです。動物には迂闊に近寄れません。以前カンボジアのアンコール遺跡を見に行ったときに、小猿がたくさんいるのを見かけましたがそういった動物も狂犬病を持っている可能性があります。餌などあげるために近づくなどということは、危険極まりないでしょう。

河原や湖畔を裸足で歩いたり、水のなかに入ると、住血吸虫が皮膚を食い破り体のなかに入り込むことがあり、肝臓と脳における炎症が生じるそうです。自然と戯れるのにも注意が必要です。

蚊を媒体として感染するメジャーな病気としては、マラリア、デング熱、日本脳炎なのがあります。都市部でのリスクは低いとは言われていますが、肌はなるべく出さない方が良いようです。日本の虫除けスプレーは効果が無いと医者がおしゃっていました。

下痢もできるだけ避けたいのですが、完全に予防することは不可能に近いでしょう。
予防法は、
・生野菜は食べない
・切り売りされている果物やジュースは飲まない
・生水や氷は避ける
・生肉、生魚は食べない(これは当然)

これらを全て避けていたら、生活できないことは分かっています。
ハッキリ言って無理でしょう。

あまり深く考えすぎると恐ろしくなるので、この辺で止めておきます。

PMP試験の勉強法

米国PMI(Project Management Institute)が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格であるPMP(Project Management Professional)を取得したので、勉強の振り返りを兼ねて勉強方法を記述します。

PMP試験の合格率は60%ほどと言われており、合格率から考えるとそれほど難易度は高いようには思えません。しかし、そこが落とし穴でもあります。

PMP試験受験条件
1. プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験
(大学卒業者は、プロジェクト業務を指揮・監督する立場で、4500時間の実務経験、および36ヶ月のプロジェクトマネジメント経験)
2. 35時間の公式なプロジェクトマネジメント研修の受講
受講料は、10~20万円ほどかかります。

また、受験費用が555ドルかかり、資格取得までにトータルで15万円~25万円程の費用がかかります。
会社から補助が出る人には、それなりのプレッシャーがかかると思いますし、個人で受験する人には費用面で大きなプレッシャーがかかります。
つまり、受験者全員がPMとしてのキャリアを有し、受験費用も高いことから気軽に受験できる試験ではないため、受験者はそれなりに勉強した人しかいないにもかかわらず、40%ほどの方は不合格となってしまう試験なのです。

そう考えると、受験費用も安く、受験申込者に対する受験者の割合が70%程になってしまう情報処理技術者とは、単純に合格率で難易度を比較することはできないでしょう。

次に勉強方法を記述します。

1.プロジェクトマネジメントの基礎知識を身に付ける
2.問題集を解く
3.PMBOKガイドを読む
4.流れを理解する
5.主要なインプット、ツールと技法、アウトプットを暗記する
6.関連知識を身に付ける

詳細を見て行きます。

1.プロジェクトマネジメントの基礎知識を身に付ける
プロジェクトマネジメントの実務経験はあっても体系的に学んだことがない方は、基礎を身につけるために次の本を読むことをお薦めします。


プロジェクトマネジメントに関する項目が、包括的に分かりやすく記述されています。

2.問題集を解く
私は次の2冊を3~4回解きました。

(1)カブトムシ本(表紙にカブトムシの絵が描かれている)
山戸 昭三 ¥ 2,940

問題文に違和感を感じるところが数箇所ありますが、繰り返すうちに確実に実力が付きます。

(2)虎の巻

問題がプロセスごとに分かれていないため、解いているときにどのプロセスの問題なのか意識できません。
別途カブト虫本で補うか、各プロセスのインプット、ツールと技法、アウトプットを覚える必要があります。

双方とも良くできています。

3.PMBOKガイドを読む
いきなりPMBOKガイドを読み始めても眠くなるだけだと思います。
初めは、問題集を解き、答えあわせをしながらPMBOKガイドを参照すると良いと思います。そうすることにより、重要ポイントが絞れますし、問題集を繰り返すうちにPMBOKガイドの全ページを読み込むことになります。



試験問題の和訳が分かり難いため、英語でも理解する必要がると言われています。英語で理解することはベターだと思いますが、マストではありません。

4.流れを理解する
PMBOKガイドや問題集は、プロジェクトマネジメントでの活動を細分化して説明しています。細分化された個々の領域についての知識を増やすだけでは知識の断片の習得だけで終わってしまうため、各プロセスの内容を理解するとともに、意識して俯瞰的にプロジェクトマネジメントの流れを理解する必要があります。
過去に経験したプロジェクトとPMBOKガイドを重ね合わせ、実際に自分の手を動かして、流れを紙に書く練習をすると良いと思います。
試験では、問題集と似た問題も出題されますが、まるで異なる問題も出題されるため、流れを理解していないと対応できません。

5.主要なインプット、ツールと技法、アウトプットを暗記する
単純に暗記するのは非常に辛いのですが、プロセスの流れを理解していれば暗記しやすいと思います。私は完全には暗記できていなかったため、暗記していれば解けたであろう問題をとりこぼしてしまいました。ただし、流れを理解していたため、合格ボーダーは超えました。

6.関連知識を身に付ける
プロジェクトマネジメントに関する関連知識を身につけます。
例えば、一般的なマネジメント・スキルを身につけるために会計の本や、人間関係のスキルを身につけるために組織に関する本を読んだり、リスクマネジメントの学習をしたりします。
そうすることにより、試験で多面的に問われても回答できる力が付いていくのだと思います。

推薦図書
(1)
Rita Mulcahy ¥ 9,406

洋書ですが、かなりの良書と言われています。私は部分的に参照しましたが、読み込むほどには活用しませんでした。

(2)
峯本 展夫 ¥ 2,520

プロジェクトマネジメント・プロフェッショナルの本質が理解できます。
「待つ力を持つ」
私の大好きな一冊です。

(3)

「リスクのないプロジェクトはやる価値がない!」
この一言を聞くと、気持ちが高ぶります。


大半の受験者の方は、問題集を繰返し解き、それなりにインプット、ツールと技法、アウトプットを覚えて望んでいると思いますが、そのレベルが正に合格ボーダーライン近辺であり、不合格になることも多くなるのではと思います。
確実に合格レベルに達するためには底力を付ける必要があり、上述を実行することをお薦めします。
4時間で200問を回答しなければならない本試験は、なかなか過酷なものです。なぜなら、和訳のフォントが見難い、時に和訳が分かり難い、ディスプレイがチカチカして目が疲れる、など決して快適な試験とは言えないからです。
底力をつけて、一発で合格することをお薦めします。

私はPMPを取得したことから、今後は自分なりにプロジェクトマネジメントの体系を再構築したいと考えています。

*

PMPの合格により、今年の元旦に宣言した目標を一つ達成しました。
この調子で、もう一つの英語に関する目標も達成したいと思います。

アボカドの食べ方

栄養価がとても高く、「森のバター」とも呼ばれているアボカド。

食べ方ですが、わさび醤油につけたり、サラダに混ぜてドレッシングをかけて食べている人が多いのではないでしょうか。

特にわさび醤油で食べると、トロの味に似ていてとても美味しく食べることができます。

先日、フィリピンの方とアボカドの食べ方について話をしたのですが、私がアボカドを醤油(Soy sauce)で食べると言うと、とても驚いていました。
フィリピンでは、アボカドに牛乳と砂糖をかけて食べるそうです。
日本では、苺に牛乳と砂糖をかけて食べますが、それと同じような感覚なのでしょう。

で、早速試してみました。
とても美味しかったです。元々アボカドは好きなのですが、食べ方が一つ増えて満足しています。

アボカドの食べ方、皮のむき方、その他様々な情報が掲載されたサイトがあります。

アボカド好き

このサイトに書かれていることも徐々に試そうと思います。

古本の魅力と古本探し

昨今出版されているビジネス書の大半は、過去に出版された良書に基づいた内容であり、新しさというと、既存要素の新しい組み合わせであったり、現代社会にマッチした内容(サンプルケースや表現方法)への焼き直しであったり、というケースが多いと感じています。
それはそれで付加価値が付いているので、良いことだと思っています。

そのような中で、執筆者が言いたい本質的なことについては、基となった良書にあたることで一層深い見識が得られるといえるでしょう。

しかし、これらの良書の中には既に絶版になっているものもあり、入手が困難なときもあります。

そのようなときには、古本探しが役にたちます。

amazon


日本の古本屋

日本の古本屋は、amazonには無い本や、より安い掘り出し物が見つかることもありとても重宝しています。

ぜひ、お試しください。

日本のODA(政府開発援助)

ODA(政府開発援助)―日本に何ができるか (中公新書) の要点をまとめます。


1.課題

(1)ODAの効果は、支援したプロジェクトだけを評価しても不十分であり、経済全体、少なくとも支援の対象となった地域や住民に与えたインパクトの大きさによりこれを評価する必要がある。

(2)開発途上国政府は開放的な経済体制を築き、外国投資の導入を図り、貿易を拡充する必要がある。

(3)政情不安などによって投資不適格とみなされれば、資金は一気に国外に流出する危険性がある。

(4)多くの開発途上国では、①官僚の意欲が低い、②政策が社会状況や発展段階によって異なる、③政策立案に必要な情報や分析能力をもったスタッフが足りない、という課題がある。

(5)政策課題として、貿易自由化や資本自由化だけでなく、為替、金融、産業、企業統治、税制、環境、知的財産権、汚職、地方分権、司法などに対する取り組みをあらためて問われるようになってきた。

(6)経済成長には市場が必要だが、市場を成長させるにはその機能を効果的に補完する制度、ならびにそれを構築する能力をもつ政府が必要である。

(7)制度構築を支援するには、ODAにおける知的支援の比重を高めることが必要である。

(8)日本の知的支援
①法制度、行政制度などを紹介し制度形成のための研修を行うこと
②市場経済の運営・行政管理の分野で研修生を受け入れること
③政策助言を行える専門家を派遣すること
④政策の開発や研究について助言すること


2.世界銀行

(1)ODAによって一人当たりの所得を増加させるためには4つのガバナンスが重要であるとしている。
①法の支配(rule of law)
②透明性(transparency)
③説明責任(accountability)
④市民社会の参加(participation)

(2)経済開放度、インフレ率、制度の質(汚職、法の支配、財産没収の危険性、政府の契約執行の不確実性、官僚の質などの度合いを指数化したもの)が一人当たりのGDPの伸び率に関係している

(3)貧困削減の支援を貧困層への教育・医療の充実、さらに貧困層を経済成長に参加させるエンパワメントという二段構えで捉えている。
(エンパワメントとは、基礎教育の提供、社会的弱者の保護、組合などの社会的組織や行政への参加などを通じて、貧しい人々が自らの生活を自ら設計する能力を獲得すること。)

※日本は白書の中で貧困削減と経済成長とは不可分だという立場をとる。


3.日本のODA

(1)日本のODAの特徴として、高い借款比率、インフラ重視(経済インフラ)、東アジア重視(地理的、歴史的、経済的な関係を反映している)
(借款(政府貸与)とは、低利かつ長期返済という緩やかな条件での資金の融資のこと)

(2)バンコク市内の32%に相当する高速道路、韓国の56%に相当する下水道施設が円借款によって建設された

(4)日本にとって中国はインドネシアに次ぐ第二位のODA供与国である。

(5)2002年までの円借款の累計で中国にはこれまで約3兆円の資金が貸与されている

(6)中国の軍事費の増大や中国自身が政治色の強い援助を実施している

(7)日本のODAについて十分な広報がなされていないため、一般の市民に認知されておらず日本のODAに対する感謝もない

(8)日本のODAの活性化のためには、企業、地方自治体、大学、研究機関、NGOなど国民諸階層のODA活動への積極的な関わり、つまりは国民参加が中心概念とならなければならない

(9)ODAにより日本が享受するメリット
・資源確保(鉱物・海洋資源)
・日本外交への支持(国際的なルールの策定、国連の安全保障理事国への就任、国際機関の人事などの投票行動への影響)
・親日感情の醸成
・相互依存関係の深化(貿易、投資、人材など)
・地位の安定と平和に支えられた持続的な発展
・環境保全

(10)プラスの制約
・高い資源の海外依存度
・自由貿易のメリット享受者
・外国直接投資を通じての生産ネットワークの展開

(11)マイナスの制約
・厳しい財政事情
・高まる批判(実行体制や効果、透明性など)


4.日本のODA批判の論点

(1)大規模開発に伴う環境破壊や住民移転に対する反感
・インドネシアのコタパンジャン・ダム建設の際、日本政府は約230億円を貸与した。1998年から操業したが、インドネシア政府は、住民移転に対する補償金の未払いや移転先未整備で生活苦が強いた。
また、ダム建設が深刻な環境破壊をもたらす一方、スマトラ象などの保護に十分な対策がとられていない。
一方で、中部スマトラ地域の電化率は、1994年の29.41%から2000年には46.15%に上昇し、多数の地域住民および産業が経済的・社会的な便益を享受している。
・貧困の削減や生活条件の改善には持続的な経済発展が欠かせない。
・経済発展は都市化や工業化を不可避とし、自給的な農村社会から消費社会への転換を促進する。
・経済発展に伴い一人当たりのエネルギー消費が上昇するのは世界共通の現象であるため、大規模開発が不可欠の選択肢として浮上する。
・多くの開発途上国では政治的な自由が保障されておらず、汚職や腐敗も少なくない。
・ODAは、受取国政府の能力を高め、最終的には経済発展とともにガバナンスなど開発の阻害要因を解消しようとするための行為でもある。

(2)ODAが日本企業だけを利しているという懸念
・商業主義的性格、つまりODAプロジェクトの掘り起こしから実際の工事までを日本企業が請け負い、企業の利益追求に奔走しているという批判がある。
・1950年代後半、日本企業の国際競争力が弱くODA資金が潤沢でない状況下で、企業利益の確保という国家意思が反映されていたことは明らかである(タイド援助)。
・ひもつき(タイド)援助とは、プロジェクト(特に円借款)の実施にあたって資機材の調達先を日本に限定することであり、ODAによって日本の輸出が増え、日本企業の利益も大きくなる可能性がある。
・現在は国際入札が原則となっている。
・有効なプロジェクトを発掘し、これをODAの対象事業にふさわしいものへと形成していく能力が開発途上国には十分に備わっていないため、日本の商社やコンサルティング会社がこれを代替しているケースがある。
・プロジェクトは受取国政府はもちろん日本政府内で幾度となく審査が繰り返され、発掘から受注までに10年を要するものもある。
・先進国政府には、ODAを通じて国レベルの視野に立った開発を進める役割がある。
・NGOには、現地に密着し開発から取り残された人々を救済し、彼らの意見を代弁する役割がある。
・企業には、利益の極大化を通じて生産活動の活発化に貢献する役割がある。
・天然資源や食糧の輸入依存度が高いにもかかわらず日本が発展しえたのは、原材料、燃料を輸入し、繊維、家電、鉄鋼、自動車など工業製品を輸出にむけるという加工貿易で成功を収めてきたからである。
・自由貿易体制とODAは、他国の安定と繁栄を自国の利益に変える変換装置でもある。

(3)贈与比率が低く、借款が多いという問題
・インフラ整備のための借款中心から、教育・医療などの小規模な贈与プロジェクト中心へとシフトさせるべきだという意見がある。
・日本のODAは東アジアを重視して大規模インフラを構築し、外国直接投資を極めて効率的に展開させる環境を整え、経済発展のエンジンとして急激な成長をつづけた。
・受取国の債務帳消しが繰り返されると、モラルハザードを招き、借款を通じて開発途上国に資金を提供することが難しくなる。
・グローバル化の進展に伴いインフラの整備に民間資金を導入(BOT)する機会が拡大しているが、料金を高く設定し、早く資金を回収しようとする実施主体と、公共性を重視する政府との間に確執が生ずるケースが多い。
・BOT(Build-Operate-Transfer)とは、一定期間後に現地政府に移管することを前提に民間企業がインフラの建設・運営を請け負うもので、民間資金を取り込み、インフラ整備を容易にする効果があるとされている。
・借款は開発途上国の非効率な部門を支援し、構造改革を遅らせてしまうため、市場経済化や競争力の向上を阻害している可能性がある。
・日本がインフラ整備を中心とする現行の借款に固執すれば、供与国・機関の中で、リーダーシップを失う可能性がある。

(4)明確な理念がないという批判
・受取国の開発計画に参画するという「開発」にかかわる側面と、受取国および国際社会にメッセージを発信するという「外交」にかかわる側面があり、バランスを考慮して総合的に供与先や金額を判断せざるをえないという曖昧さが残る。

(5)「米国従属」への反感



本書は、ODAの現状を様々な角度からデータを用いて検証しています。また、今後のあり方も示しており大変勉強になりました。ODAを批判的に捉える方もいますが、本書では公平感を持って考察しています。ODAの概要を知るには最適の書といえるでしょう。

独自の製品・サービスに取り組むモデル的製造業

社団法人中小企業診断協会東京支部が発行している広報誌「RMC東京ニュース」の3月号に、私が執筆した記事が掲載されていますので、ご紹介いたします。

*

独自の製品・サービスに取り組むモデル的製造業
―城南支会研修部主催 (株)チバダイス工場見学会報告―

 城南支会研修部主催の(株)チバダイス八潮工場(埼玉県八潮市)の見学会が1月16日に開催された。東京商工会議所主催「第5回勇気ある経営大賞」大賞を受賞した当社の特徴を中心に見学会の報告を行う。

1.事業概要
昭和41年の創業以来、歯車のみにテーマを絞り、研究、開発、設計、試作、金型(入子)製造、成形、試験・評価まで一貫して手がけており、特にOA機器、医療機器などの精密歯車に強みを持っている。

2.特徴
(1)製品・サービス
2つのプラスチック平歯車を半ピッチ位相をずらして一体化させることにより、低騒音、高寿命を実現した「ノブシックギヤ」の製品化や、量産品と同品質の試作品を超短納期で実現する「スピードトライ」といったサービスの提供が特徴的である。

(2)産学連携による研究
「プラスチック・ギア・システム(PGS)研究所」を設立、所長に工学博士を迎え、歯車の耐久性向上、騒音の低減を実現する製品の研究や、磨耗状態の調査からプラスチック材料の提案などを行っている。

(3)設備
機械設備は年代モノから最新設備まで豊富に揃っている。良い従業員が良い機械で良い製品を作り、顧客の要求に応えることにより利益が上がる。それとともに顧客の要求や従業員の機械に対する要求が更に上がるため、積極投資を行なうそうだ。また、古い機械にしかできない作業もあるため、全ての機械を大切に扱っている。工場の床は板張りで、体への負担減少やモノを落とした際のクッションの役割を果している。

(4)従業員育成
PGS研究所所長が講師となり、チバ大学と名付けた勉強会が従業員から好評を得ている。モチベーションクリエータ(MC)という若手従業員の相談に気軽に乗る制度、目標管理、フットサルやエコカーレースなどの交流会も盛んであり、社内のコミュニケーションが積極的に行われている。出入りの多い業界ながら定着率は着実に向上し、多能工の育成にも効果が出ている。

3.事業承継
現社長は30歳という若さで社長に就任したが、仕事を積極的に任され、役員も応援してくれたこともあり承継も成功している。社長就任後、現在までの9年間に低価格受注を避けて売上を下げたこともあったが、現在は前述した独自路線を追及することで業績は向上している。

4.感想
価格競争を避け、高い技術力の追求と短納期体制の実現は、社長の思いである人材育成と積極投資が源泉になっていると感じた。これらは、今後の日本の製造業に強く求められるものであり、当社は中小企業のモデル的製造業であるといえるだろう。

*

「RMC東京ニュース」は、(社)中小企業診断協会東京支部の会員には無料で配布されておりますが、会員以外の方は馴染みがない人も多いことと思います。
一部500円で販売されていますので、ご希望の方は東京支部へご連絡ください。
また、国会図書館にも所蔵されていますので、ご閲覧ください。

社団法人中小企業診断協会東京支部

世界の食卓

世界各国に住んでいる家族たちが、一週間で何をどれだけ食べているのか写真で比較されています。

A week of food around the world

写真を見ると、食糧だけではなく、住居、服装、文化の違いなども見て取れます。

ざっと見ての感想ですが、世界中の人々が日本人の食卓の写真を見ても
「一体、日本人は何を食べているのだろう?」
という感想を持つのだろうと思いました。

つまり、パックに包装された加工食品ばかりで、外見からは何なのか分かり難いということです。
同様の観点で見てみると、United States、Great Britainなども加工食品が目立ちます。

加工食品を使用すると、調理の手間が省けますが、素材そのものを使用して調理した料理と比較して必ずしも美味しいとは言えません。むしろ、新鮮な素材そのものを活かした料理の方が贅沢といえると思います。

経済発展がまだ途上にある国々でも、豊富で新鮮な野菜が並べられているところを見ると、日本よりもむしろ食生活では贅沢なのではないかと思ってしまいます。

アフリカのChad、Maliでは、やはり食糧不足を見て取れます。
土地所有や制度の問題、インフラ、流通システムの問題など様々な要因が重なり合い、農業生産性の向上もなかなか進んでいないのが現状なのでしょう。


比較しやすいように、国名と食費を抜粋しておきます。

国名 一週間あたりの食費
Japan $317.25
Italy $260.11
Chad $1.23
Bhutan $5.03
Ecuador $31.55
Egypt $68.53
Poland $151.27
Mexico $189.09
United States $341.98
Germany $500.07
Kuwait $221.45
China $155.06
United States $159.18
Mongolia $40.02
Great Britain $253.15
Australia $376.45
Guatemala $75.70
Luxembourg $465.84
India $39.27
United States $242.48
Mali $26.39
Canada $345.00
France $419.95
Greenland $277.12
Turkey $145.88

みなさんは、何を感じましたか。



<参考>
KandaNewsNetwork
世界で比較、一週間で家族はどれだけ食べるのか?
で詳細されていました。

ODAとは

ODAの概要を説明します。

1.ODAとは

ODA(Official Development Assistance「政府開発援助」)とは、政府または政府の実施機関によって開発途上国または国際機関に供与されるもので、開発途上国の経済・社会の発展や福祉の向上に役立つために行う資金・技術提供による協力のことです。

OECD(Organization for Economic Cooperation and Development「経済協力開発機構」)のDAC(Development Assistance Committee「開発援助委員会」)の定義によると、ODAとは、次の三つの要件を充たす資金の流れだとされています。

(1)政府ないし政府実施機関によって供与されるものであること。
(2)開発途上国の経済開発や福祉の向上に寄与することを主たる目的としていること。
(3)資金協力については、その供与条件が開発途上国にとって重い負担にならないようになっており、グラント・エレメント(G.E.)が25%以上であること。


2.ODAの分類

ODA概説

外務省より引用

3.政府開発援助大綱(項目の抜粋)

I.理念 ―目的、方針、重点
(1)目的
我が国ODAの目的は、国際社会の平和と発展に貢献し、これを通じて我が国の安全と繁栄の確保に資することである。
(2)基本方針
 (a)開発途上国の自助努力支援
 (b)「人間の安全保障」の視点
 (c)公平性の確保
 (d)我が国の経験と知見の活用
 (e)国際社会における協調と連携
(3)重点課題
 (a)貧困削減
 (b)持続的成長
 (c)地球的規模の問題への取組
 (d)平和の構築 
(4)重点地域
 アジア

II.援助実施の原則
(1)環境と開発を両立させる。
(2)軍事的用途及び国際紛争助長への使用を回避する。
(3)テロや大量破壊兵器の拡散を防止するなど国際平和と安定を維持・強化するとともに、開発途上国はその国内資源を自国の経済社会開発のために適正かつ優先的に配分すべきであるとの観点から、開発途上国の軍事支出、大量破壊兵器・ミサイルの開発・製造、武器の輸出入などの動向に十分注意を払う。
(4)開発途上国における民主化の促進、市場経済導入の努力並びに基本的人権及び自由の保障状況に十分注意を払う。

III.援助政策の立案及び実施
1.援助政策の立案及び実施体制
(1)一貫性のある援助政策の立案
(2)関係府省間の連携
(3)政府と実施機関の連携
(4)政策協議の強化
(5)政策の決定過程・実施における現地機能の強化
(6)内外の援助関係者との連携

2.国民参加の拡大
(1)国民各層の広範な参加
(2)人材育成と開発研究
(3)開発教育
(4)情報公開と広報

3.効果的実施のために必要な事項
(1)評価の充実
(2)適正な手続きの確保
(3)不正、腐敗の防止
(4)援助関係者の安全確保

貧困の克服

貧困の克服―アジア発展の鍵は何か 著者アマルティア・セン (集英社新書)の印象に残った点をまとめます。


欧米の独断場とみなされていた工業化と経済発展の分野に日本が突然出現し、その後共通の特色で東アジア、東南アジア諸国が目をみはるような経済成長を遂げている。

「東アジアの奇跡」は、人間的発展を重視して、国家と市場は相互に補い合うものであるとする「東アジアの戦略」によって実現したものであり、それらを解明する。

市場メカニズムが大きな成功を収めるためには、市場によって提供される機会を、すべての人々が合理的に分かち合う条件が整備されている必要がある。そうすることにより、多くの人々が経済拡大のプロセスに直接参加するとともに、経済変革に参加することが可能になるからである。

市場メカニズムを成功に導く条件
(1)基礎教育の確立
(2)最低限の医療施設の整備
(3)あらゆる経済活動のために不可欠な資源を広範に分かち合い自由に利用できること

これらの実現には、適正な公共政策、多種多様な制度の整備が必要である。
(制度的準備がなされていないと、無制限に情報隠蔽、権力者に有利な独占的な活動、資源濫用の放任等の問題が生じてしまう。)

教育、医療制度の普及による人間的発展により以下のことがもたらされる。
(1)生活の質の向上
識字能力の拡大、平均寿命の伸長、病気による死亡率の低下
(2)生産能力の向上
経済や工業の発展に拍車をかけて、その効率を改善しながら市場経済の規模を拡大する。

発展のために何よりも最初になされるべきは、金持ちや地位の高い人々のためにではなく、むしろ貧しい人々のためになるような、人間的発展と学校教育の普及の実現が必要とされる。


著者センは生活の質を所得や効用を通してみるのではなく、「潜在能力」や「機能」という側面から、人の福利=善い生活(well-being)を評価したり、比較したりする方法を提案した。「潜在能力」の機能の拡大こそ、発展というものの究極的目標であり、それはまた同時に自由の拡大を意味すると述べている。

セン自身による潜在能力の定義

人が善い生活や善い人生を生きるために、どのような状態(being)にありたいのか、そしてどのような行動(doing)をとりたいのかを結びつけることから生じる機能(functionings)の集合


潜在能力は、反省能力と批判的判断力を持つ個人が自由に考えて決めることであり、自分の生活を真に豊かにするためには、どんな状態やどんな行動を取りたいのか考えてみれば、自分の「潜在能力」とは何なのか、すぐに理解できると述べています。

潜在能力の例
・よい栄養状態にあること
・健康な状態を保つこと
・幸せであること
・自分を誇りに思うこと
・人前で恥ずかしがらずに話ができること
・愛する人のそばにいられること


「発展とは、GNP成長、所得や富、また財を生産したり、資本を蓄積したりする以上のことを意味している。ある人が高収入を得ていることは、彼の人生における選択の一つであるかもしれないが、それは人間の生の営みすべてをあらわしているとはいえない」

「発展プロセスは、人々に対して、個人的にも集団的にも、その資質を完全に開花させることを可能にして、また同時に、そのニーズや利害に応じた生産的かつ創造的生活を営むことができるような適切なチャンスを与えてくれる政策環境を創り出さねばならない。人間的発展はしたがって、人間の潜在能力を形成するだけではなく、これらの潜在能力をいかに活用し、発揮させるかということにもかかわっている」


世界規模での環境破壊、特定地域内での貧困問題、新興国の急速な経済成長、行き過ぎた経済至上主義に対する課題を考える上で、非常に参考になりました。

今後の日本を考える3 成熟化社会における購買意欲の衰退

現在日本では、様々な商品・サービスが販売されています。そして私たち消費者は、食品、衣類、電機製品などあらゆるものについて、基本機能のみのシンプルで安価なものから、最先端・高機能・ファッション性の高い高価なものまで様々な選択肢の中から選ぶことができるようになっています。

高機能・高性能な商品が現れることにより、私達の選択肢が増え、より充実した生活を送ることができるようになりました。

日本の製造業は非常に技術力が高いことから、高機能で故障しにくい高品質な製品を製造することに強みを持っています。そして、諸外国との差別化を図り持続的な経済発展を続けるためには、高度な技術力を生かすべきだといわれています。低機能な廉価商品を製造しても韓国や中国等にはコスト競争で負けてしまうからであり、資源に恵まれない日本の最大の強みである製造業は今後も高度な技術力を生かしていくべきだと思っています。

しかし、成熟化がますます進み、今後国内の少子高齢化が進むことを考えると、これらの戦略が裏目に出るのではないかと危惧しています。

現在発売されている家電製品や自動車の中には、高機能・高性能過ぎてとても使いこなせないようなものもたくさんあります。
例えば携帯電話などは、多くの人は必要な限られた機能しか使用していないでしょう。

また、新しい高機能な商品を生活に取り入れて、すぐに使いこなすことができるのは、やはり若者の方が得意なのではないでしょうか。

ハイテク新製品を市場に浸透させるときの最大の落とし穴は、少数のビジョナリー(進歩派)で構成される初期市場から、多数の実利主義者で構成されるメインストリーム市場へと移り変わるところの溝「キャズム」を超えることだといわれています。しかし、少子化によりメインストリーム市場の年齢が上がることにより、「キャズム」を超えることが非常に困難になるのではないかと思っています。

どういうことかというと、日本が得意としている高性能・高機能ハイテク新製品の市場は、今後日本では縮小するのではないかと考えられるのです。
消費者が使いこなせる機能は既にコモディティ化(汎用化)されており、さらなる高機能化はさほど求められないのではないかということです。もちろん、全てのハイテク製品についていっているわけではないのですが、この傾向は強まるのではないかと思います。

一方で海外に目を向けると、新興国の人々は急速な発展の中で安価で基本機能のみの安価な商品を買い求めています。中国、インド、ベトナムなど一層マーケットが広がっていきますが、これらの国は品質や機能などよりも価格を重視することから、価格競争力が無い日本製品は劣勢を強いられるでしょう。それらの市場で日本企業は強みを発揮できず、そうこうしているうちに新興国に技術力すら追いつかれてしまうのではないかと危惧しています。

衣類等ファッションに関しても、流行に敏感な若者向けに意図的に流行を作り出して需要を喚起していましたが、中高齢者をターゲットにするにはこういったマーケティング戦略は大きな効果は見込めないと思います。

成熟化社会の進展により、ニーズに合った機能・価格で長く使える本当の意味での高品質なものが選ばれるようになるのではないでしょうか。
このことは、使い捨て文化を前提にした経済の拡大とは相反することになります。今後消費者は一層賢くなり、少子高齢化社会の到来も相まって、プロダクトアウト的な発想や計画的陳腐化の発想は通用しにくくなると考えています。

その対策として、大手日本企業は単なる高機能・高性能な製品を作るだけではなく、イノベーションといえる製品やユーザビリティが優れた商品、プラットフォームを押さえるシステムを構築しないと今後の発展は困難なのではないかと思います。


<今後の日本を考える 連載>
1.巨額な財政赤字
2.ますます進む少子高齢化
3.成熟化社会における購買意欲の衰退
4.儒教的思想から欧米的思想への過渡期で生じる混乱
5.中国・インドの台頭
6.IT化の進展とグローバリゼーション

現在連載中です。

卵かけご飯の店 食堂・かめっち

卵かけご飯をメインとしたたまご料理専門店が人気を集めているそうです。

卵とご飯食べ放題で300円 「卵かけご飯の店」

店は岡山県美咲町の「食堂・かめっち」(第三セクターの美咲物産が運営)で、1月22日にオープンしたばかりですが、曜日や時間帯によっては行列ができるそうです。

定食メニューは、卵、ご飯の食べ放題に、味噌汁、醤油、漬物が付いて300円。
卵は西日本最大級の養鶏場とされる美咲ファームでとれた赤玉で、食材にもこだりがあります。
別に一品料理が200円で提供されています。


ここで、このビジネスモデルについて考えてみます。
客単価は低いのですが高回転で利益を得る典型的な薄利多売のビジネスモデルです。
素材を生かした料理を中心とし、調理に時間がかからないため人件費を抑えられ、また客の高回転にもプラスに働きます。
食の安全性が求められる昨今、産地が明確で、安心しておいしく食べられる「卵かけご飯」はニーズに合っているのでしょう。
また、生卵のような「素材そのもの」の味を見直す機運も高まっているように感じます。素朴な味は、様々な調味料で味付けされた料理よりも、時に贅沢品にもなります。

今後、このようなお店は増えてくると思っています。